「白澤…ありがとう、助けてくれて」


何故か素直に言うことが出来た

「まったく俺がいなかったらどうなってたんだよ」


そうだ

もし白澤が助けてくれなかったら


考えるだけでゾッとする


「本当にありがとう
あ、でもなんで白澤はここにいたの?」

普段はこんなところにいない気がするけど

「あー俺?塾の帰り」

塾行ってたんだ

「じゃあ俺はもういくからな
気を付けろよ二人共」


白澤ありがとう…

白澤の後ろ姿を見ながら心の中で

そう呟いた