「へぇ……。そんなことがあったんだぁ……」


ミサコ先輩は腕を組んでニヤニヤ笑ってる。


「でも、それあたしじゃないよ?」


「へ?」


あたしとケイちゃんの声が重なった。


そんなあたし達に、ミサコ先輩は説明してくれた。



「たしかに、昨日、カジ君に頼まれたよ。『このタオルケット、ナギにかけてやって』ってね。それであたし、ナギちゃんが寝てる部屋に行こうとしたんだけど……」


「はい……」


あたしとケイちゃんはゴクリと唾を飲んだ。


「途中でツッチーに会ったんだよね」


「へ? ツッチー?」