驚いて振り返ると、


そこには、カジ君と大野先輩がいた。


大野先輩も同じく『オカルト研究会』のメンバーで、カジ君と同じ4年生。


さすが溜まり場。

連絡を入れたわけでもないのに、ぞくぞくとメンバーが集まってしまう。

というか、せっかくの夏休みだというのに、みんな行くとこないのかな?

って、それはあたしも一緒か。


大野先輩とカジ君もあたし達がいるテーブルについた。


カジ君はイスに座るなり、なぜかあたしのストロベリーフラッペをじっと見てる。


「な、何?」


ひょっとして欲しいのかな?


「あの……いります?」


あたしはスプーンですくって差し出そうとした。


「いらねーよ。つか、もう溶けまくってんじゃん」


ははは。

たしかに、さっきから興奮してかき混ぜたりしてたから、器の中のフラッペはすっかり原型をとどめてなかった。



「で、何の話?」


大野先輩が身を乗り出して聞いてくる。