宿舎に着くと、ちょうど天咲たちも帰ってきていて、仲村さんが、すずー!と言いながらこっちへ来た。
「あれぇ、雅ちゃんだぁー」
「ちょっと、大丈夫?ものすごく眠そうだけど」
歩きながら寝てるんじゃないかなって
さっきから思ってるんだよね。
「ずっと1日はしゃぎ回ってたから」
「想像ついたわ」
仲村さんは、そう言ってクスクスと笑った。
「それじゃあ、すずは部屋まで私が運ぶわね」
「うん、よろしく」
仲村さんたちと別れて、俺は天咲にとりあえず問い詰めることにした。
「で、仲村さんとどうなったの?
っていうか、どうやってここまで来たの?」
「………いろいろ」
「ふ~ん…?」
「…あぁ!もう!分かったよ!!」
天咲は俺に負けたようで、ロビーのソファにドカッと座った。