ケータイ小説 野いちご

俺、お前に惚れてんだけど。



「ふふ、久間(くま)君が来てるのよ〜!」



お母さんはさらに目を細めて笑った。


その顔はまるで彼に恋する少女のよう。


いい歳して、なんて顔してるんだか。



久間君とは、奏太と同じ私立の中学の友達。



たまに家に遊びに来るから、あたしも挨拶くらいはする仲。


確か……名前は久間 晴斗(くま はると)君っていったっけ。


黒髪がよく似合う爽やかな感じの男子。


奏太と違って、キリッとカッコ良い久間君をお母さんは気に入っているみたいだけど。


雰囲気があたしをフッた真田君に似てる気がするから、なんだか胸の奥がざわざわした。



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