東京や大阪では、「じゅうたん爆撃」と呼ばれる攻撃が行われたらしい。



犠牲者は何万人とも、何十万人とも言われている。




空を埋め尽くすほどたくさんのB29ーーアメリカの戦闘機が、大量の爆弾を無差別にばらばらと落とし、家も学校も人間も、何もかも焼き払われていく。




その地面は文字通りじゅうたんが敷かれたように、爆弾によって一面が覆われてしまう。





たくさんの人の命を奪い、物的資源を完全破壊して、日本の戦意を失くさせることが目的なんだって。





聞いただけでもぞっとする、ひどく恐ろしい攻撃だ。



そんなことが、この日本のどこかで今まさに実際に行われているなんて、なんだか実感が湧かない。



でも、これは現実なんだ。





アメリカはなんでそんなに酷いことをするんだろう。



日本もきっと、それと同じくらい、もしかしたらもっと酷いことを、アメリカに対してしてるんだろう。



この戦争の始まりは、日本軍がアメリカに対して奇襲をしたからだって聞いたことがある。