「とりあえず、拓海に連絡しなきゃな」

そう言って、メールを打つ裕くん。


「ここ、たっくんの病院?」

「そうだよ。瑠奈、質問責めは覚悟しとけよ?」

「マジで……」

「それだけ心配してるんだよ……
親父も心配してたよ」

「直くんも?」

「そうだよ。他のみんなも心配してたよ……」

私なんかの為にみんなに心配を掛けてしまった……

「瑠奈、みんな好きで心配してるだけだからな、気に病むなよ」

「…………」

そんな事言われても、迷惑掛けたんだし、返事出来ないよ……




ガラッ

「裕樹っ‼︎ 瑠奈が目覚めたって…」

勢いよく入って来たのは、たっくんコト、白井拓海(シライタクミ)だった……

「たっくん……久しぶり?」

「瑠奈〜。ほんとビックリしたんだからなっっ‼︎
突然意識失くして運ばれてくるし、体重めちゃくちゃ軽くなってるしっっ‼︎
……後でゆっくり話そうな?」


ヤバイ‼︎

たっくんの笑みが黒い……



「え……遠慮しておきます」

思わず拒否した。