ケータイ小説 野いちご

優しい彼は残酷な人。




微かな音に目が覚める。


そこにはジャケットを羽織る彼の後ろ姿。


「....帰るの?」


その背中にそっと問いかける。


「.....あぁ」


振り返った彼は困ったように微笑む。


「そっか」


「.......ごめんな」


__帰らないで


そんな言葉を飲み込んで、笑って彼に言ったが
彼にはそんなことはきっとお見通しなのだろう。





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