雷也はベットに座り続けた。


「結論をまとめると、僕らを除く30名はなんらかしらの『携帯サイト』で有名な人達ばかりだと思う。そもそも、開始して10分で僕達の順位が決まることがおかしい。

政府が目ぼしい携帯サイトのトップランカー達に『スペシャルQRコード』を送っていたんだろうね。そうなると話の辻褄が合う」


 なるほど、ね。


「何がスペシャルコードだよな、ははは。大丈夫大丈夫、落ち込んでないでさ、気楽にいこうぜ。ってその3チーム以外は炙り出したバカなんだから、余裕なんだろ?

案外そいつらもバカかもしれないぜ。オレもバカだから、バカ勝負なら勝てるな」


 オレはいつも以上に高笑いをしてみせる。



──しかし



 さっきから二人とも暗すぎる。どうしてこんなに暗いんだよ。


 まるで『もう勝敗が決した』かのような顔をしている。 


「いい加減にしろよ、どうして二人とも負けた顔をしてるんだよ!? あのよ、ちょっと分かりやすくサッカーで例えてよ。オレ達とこいつらがゲーム対戦したらどんな結果になるの?」


 二人の溜め息が部屋に影を落とした。