「羽瀬さんっ!これ…私からです!」


「あの…っ!これも受け取ってください!」




女の先輩方がプレゼントを渡している。





「あーあ。懲りませんね先輩方。勇者〜」


横で由唯がコソッと言った。





どういう意味?って思ったけどその答えはすぐわかる。




「ごめん、受け取れない。気持ちは嬉しいよ、ありがとうございます」



やんわりとだけど断るマナ君。



前に、由唯に聞いたことが本当だと目の前で確認させられた。




本当に、受け取らないんだ…。


そのことが嬉しくも思ったけど、なんだか先輩方が可哀想で。




私なら、ショックだもん。