8分ぐらいして、車は慶太の家の前に着いた。


慶太「兄さん、ありがとう。」


管野「おう。あんま毎日飲み過ぎるなよ〜。」


慶太は、管野さんの車から降りた。






管野「さあ、次は、ユリアちゃんの家かな。」


ユリア「あ、はい!!」


そう言って管野さんは車を走らせ出した。


ユリア「あ…、えっと道は……」


管野「ああ、大丈夫だよ。知ってるから。」


(え…まさか……)


私の中にはある人物が頭に浮かんだ。


ユリア「あのっ…管野さんって………どういう職業についているんですか?」


管野「ん?ああ…きっと感づかれていると思うけど…警察官してるんだ。」





心臓が止まりそうになった。


───やっぱり─。



管野「ユリアちゃんとは、5年前ぐらいに何回も会ってるよね?」


覚えていてくれたんだ。

ユリア「う、うん!!!覚えていてくれたなんて…嬉しい。」


目の奥があつくなった。