辰「何それ。雨なんて降るわけないじゃん。」 


 
    




嘘だなんて、知ってるけど辰喜のおかげで心が温かくなったよ。







辰「紀優、俺のこと信じてないだろ」







紀「いや、普段は信じてるよ。」







さっきの言葉は信じてないけど。








辰「さっきの言葉は信じないって顔してる」






……図星。









辰「紀優って分かりやすすぎ。」





クスクスと笑い声が聞こえる。






紀「…学校に行ってくる」







辰「もう遅刻なのに?」





ピタっと体が止まる。