「だから、今のうちにこの世界の事とか、僕たちの仕事の事とかいろいろと話したいんだけど、いい?」

「うん」




真剣な顔のフランに、私も背筋を伸ばす。
この世界の事。


それを聞けば、ここがどこなのかわかるかもしれない。
今まで見てきた限りでは、その可能性は低いけど。


自分が今いる世界がどんなところなのかくらいは、知っておきたい。





「ここはアースという世界」

「アース・・・?」

「そう。アースはたくさんの国々が寄せ集まってできている。その中の一国のここフリーシア王国をキリトさまがおさめておられる。」



小さな国が寄せ集まり一つの世界が出来上がってる。
地球と同じようなものってことだよね。




「そして、この世界に生きているのは、僕たち人間だけじゃない」

「え?」

「魔物・・・。わかりやすく言えば、化け物、だな」




ノアが、フランに続きそう言った。