「あ、松本どうしたの?」 あ、悪魔だ。 あたしのすぐ後ろに悪魔がいる。 背筋がゾッとした。 「あ、いや、先生に頼まれごとされて中宮さんに協力してもらえって言われたので・・・」 「そうなの。 聖恋行ってらっしゃーい」 嘘だ、そんなの嘘だ!! でも、あたしを挟んで繰り広げられる会話に口を挟むことができない。 だって、あたしが答える前に無理矢理あいつに立たされてしまったから。