「な、正当防衛でしょ!」

「いえ、これは過剰防衛でございます」

「なっ!卑怯よ!」




見てたくせに!
そうなる前に助けてくれたらよかったでしょ。


まさか。
そうやって、断れなくするためにわざと?



さ、最低だ。
意地悪!



「卑怯者」

「なんとでも」

「ふん、騎士になったからって、ちゃんとするとは限らないからね」

「いいえ、きちんと任務はこなしていただきます」




冷静な返しに私は言い負かされた感覚。
悔しい。





「では、参りましょう」




グレンに引き連れられ、私は仕方なく歩き出した。
どうなるの、私!