...それが気に入らなかったのか、一緒に働いていた姉様たちからの沢山の仕打ち

痣の一つや二つくらいなら転んだとでも言い訳ができ、自分で手当をしていたが、さすがに何度も転んだと言い訳はできない。
それに、面倒を見てくれる寧々様に心配なんで絶対にかけたくない。

だから誰にも言わず、ただただ黙って痛みに耐えていた

煙草の火で、背中には消えない火傷のあとが残った
何度も同じところを蹴られ脇腹には大きな痣ができた
寧々様が居ない時は部屋で縛られ、店に出られないようにされた事もあった

そしてこの夜、地獄から一瞬でも逃れたいと、店を抜け出し、皆様方に出会った。