そう言いながらフリスビーを取り合いっこしているイブとクリスを見つめる湖柚に、もう以前の様なぎこちなさは無かった。


口元は穏やかに上がり、どこからどう見ても自然な笑顔。


「キュゥ~~~~ン……」


「アハハ、クリスイブに負けちゃったの?ごめんねうちの犬、変な所で気が強くて」


イブにフリスビーを取られて落ち込んで戻って来たクリスの頭を、優しく撫でた。


チクショークリスめ……うらやましい。


うらやましいから、気遣ってやらねぇぞ!!

(↑アンタ飼い主だろうが…)


「お前前にイブのボール取ったんだから、落ち込むなよ」