今までで一番龍の声が大きくなって
それと共に私の体に
今まで感じたことのない痛みが襲った


まだはっきりとしない意識で
目を開き先ず目に入ったのは
龍の笑顔だった


「ゆず?わかるか?
分かったら手握り返して?」

全身の激痛と胸の張り感。
そんな痛みに耐えながら
龍の手を少し握り返した



「今体とか痛いか?」

また、なんとか手を握り返した

「すぐ強めの注射するな
少しだけ我慢してな」


その声を聞いて
私は目を瞑って眠りについた