ケータイ小説 野いちご

君だけに、そっとI love you.





ぽかーんと口を開けて頭が真っ白な状態の掬恵。





だけど、溝口先生の今の言葉でスイッチが入ったのか急に猛ダッシュで走り出しサッカー部の部室へ向かう掬恵。






肩で息をしながら勢い良く部室のドアをガラッと開けて入り、冷蔵庫の中に入っているお絞りの数を正確に数えた後、そのお絞りをとりあえず近くにあったカゴの中へ綺麗に並べて入れる。






窮地に追い込まれると集中力が高まるのが掬恵の良いところだ。







腕時計で時間を確認しながらカゴを抱えて急いでグランドに走って戻る掬恵。






グランドでは黒いジャージを着て仁王立ちをしている溝口先生がいた。






掬恵が戻ると同時に溝口先生が片手に持っていたタイムウォッチの小さなボタンをカチッと押して時間を止めた。




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