行動の意味を理解しかねる俺の前で、師匠は肩で息をしている。



そんなに全力疾走しなくても……。




「氷室くん」
 


キリッとした瞳で見上げられ、俺の心臓は緊張に跳ねる。



初、学校での対面に心は躍るだけでなくドクドクしていた。



やべえ……昨日は我慢した頭撫でたい欲求が……。




「……何してんの?」
「はっ」