「色んな事?」

「はい。私は知らないことが、多いので」

「ほんとに変わった事をしたいんだね。ねぇ、君名前、聞いてもいい?」

突然名前を聞かれた。

「……… 瑠奈(ルナ)。貴方は?」

私に苗字は必要ない・・・

「俺?俺は樹(イツキ)。瑠奈……いい名前だ」

「……両親からもらった物だから、褒められると嬉しいです」

嬉しくて微笑むと、樹の頬が紅く染まって固まっていた。



「それではこれで……」

もう、この人と関わることもないだろうし、このままにしててもま、いっか。



直感で歩き始める。

今日はどんな出会いがあるのかな…




後ろで

「あの笑顔やべぇ。可愛すぎる」

なんて言ってた事は知らなかった。