その後、一通りボーっとしていると、扉がノックされた。



「失礼します。メイドのリセでございます。」



そう言って部屋へ入ってきたのは、艶やかな黒髪を、肩の高さで切り揃え、顔も全てのパーツが整っている、小柄な美少女だった。だから、



「うわー!かわいい!」

 
 
姿を見るなり抱きついてしまったのは不可抗力だろう、うん!


「え、ちょ、葵様?!」


「リセちゃんかわいすぎる!ね、よかったら友
 達になってくれない?」


「私なんかが、葵様の友達に?よろしいのです
 か?」


「うん!あと、敬語と様付けも無し!」


「はい!じゃなくて、うん!でも、敬語は二人
 の時だけでいい?」


「もちろん!」