坂口くん、私に……こっ・こんな事が……本当に出来ると思っているのだろうか?






「ゴメン、……絶対に私、無理無理!、チアガールは向いていないような気がするから、出来ないよ!」






頭を傾げる周翼。






「そうかなー、意外と似合いそうだと思ったんだけどな……?」






真剣に私の入部出来そうなクラブを探してくれているのは嬉しいんだけど……。





“意外と似合いそうだと思ったんだけどな?”って、坂口くん、まさか私のチアガール姿を想像したの……だろうか??






えっ・え───!!






両頬を手でギュッと強く押さえ、まるでムンクの叫び状態の掬恵。






私のチアガール姿、ヤダヤダ想像をしないで!!って……、もう坂口くんの頭の中で想像済みだ。






落ち込む、地球の真ん中辺りまでガクーンと落ちそうな気分。