バサっ!

「っはぁ、はぁっはっ、」

うっっ!!!

いったっ……

起きた瞬間の激痛に何事かと驚いた

そっと草でできた毛布を取る

「っ……」

腰元に貼られている布は真っ赤な自分の血で汚れていた

まだ、何が起こったのか分からない

好奇心と、恐れを持ちながらそっと布を剥がす

「ぁ、、ぅそ、」

布で隠されていたものは、幅5センチほどの刺し傷だった

結構深く入ったのか、内側からの痛みを激しく感じる

傷口はすでに糸で縫われていたが、ついさっき縫ったのか、まだぐちょぐちょだった

布を当て直して、無理やり立とうとする

痛みで体制が崩れそうになったが近くの棒に掴まって整える