ケータイ小説 野いちご

君だけに、そっとI love you.





「小さな魚の絵は魚釣り。 山の絵は富士登山。ボーリング、映画館、カラオケ。



そして、飛行機の絵は飛行機に乗って真上から日本列島を見てみたいんだ。全部、俺の行ってみたいと思うところさ」







「全部制覇、できるといいね」






「そうだね……」







お互い周りを気にしながら声を潜めて小さな声で話をしているつもりだったが、




担任の先生の目につき「そんなに話がしたかったら、廊下へ出なさい!」と注意を受けた。





少しざわつく教室。





すっーと感じるクラスメートの冷たい視線が突き刺さる。






私語をしていた私達が悪いけれど、とんだとばっちりだ。






悲しそうな坂口くんの澄んだ瞳、視線を斜めに落として机の真ん中をずっと見ている。






口をしっかりと閉じて冷静に担任の先生の顔をじっと見ている掬恵。







──何年か経てば、こんな事もいつか良い思い出に変わるのかな。



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