目を覚ますと、午前10時だった。



「嘘っ!」


携帯で時間を確認したあたしは、慌てて飛び起きた。


寝過ぎもいい所。


頭が痛いのも収まっていて、サッと着替え、髪を軽く整えてから部屋を出る。



リビングへ降りていくと、ソファに寝転がる大翔と旬の姿があった。



「こんなところで寝て……」


昨日は何時に返ってきたんだろう。


テーブルの上には、ビールの缶やお菓子の袋が散乱してる。


「ん……うーん……」


それを片付けていると、寝ぼけたような目をこすりながら、大翔が起き上がった。


「あ、起こしちゃった?ごめん」


「…だい…じょーぶ……。……いま何時?」


「10時半だよ」


「うわー、寝過ぎたっ!」