部活が始まってからの一週間はあっと言う間で、ついに夏休みに突入した。


日曜以外は毎日練習があったけど、午前中だけだった。


暑い中の仕事は正直面倒だったけど、部員みんなも頑張っているし、俺も頑張る事にした。


部活が終わるとコンビニで昼飯を買って食って、その後恵介と病院へ行った。


俺は未だに眠ったままだ。


俺の身体は一体いつになったら、目が覚めるのか。


そして、俺は元の身体に戻ることが出来るのだろうか…。


花音の身体に入ってからというもの、がむしゃらに運動して痩せてみたり、お洒落をしてみたり、マネージャーをやってみたり、いろんなことをしてきたけれど。


それは、不安な気持ちを紛らわせるためだった。


本当は怖くて怖くてたまらなかった。


だって立ち止まってしまったら、頭がどうにかなってしまいそうだったから。


だから何も考えずに、身体を動かしていた方が気がラクだったんだ。


ちなみに、俺と恵介はやたらと仲良くなってしまった。


しょうがないよな。


中身は俺なんだから。


もともと気が合って仲良くしてたんだから、姿が変わっても通じるものがあるんだろう。