「もう大丈夫だよ。ありがとう」



そう言って、保健室まで送ってくれた
クラスメイトに微笑む私。



そんな私は保健室の常連さんです。



「いつでも戻ってきてね。ゆいちゃんの競技、勝手に決まっちゃうよ。」



「…うん」



とは言ったものの、どうせ体育大会にはでれないんだろうな。



そう思いながら、去っていくクラスメイトをぼんやりと見ていた



かどを曲がり、見えなくなったのを確認してから私も保健室のドアを開けた



「失礼します。……っていなかった」



いつものことながら、保健室の先生は見当たらない