「え?どう言うこと?」

いつものおふざけではなく沖田は本気で分からないようだ。

「土方さんが言ってた妖怪って暴れてるんだろ?なら、最後に暴れたところに行けば良いだろう?」

黒猫は、もう僕の考えが分かっているみたいだ。

「普通妖怪って、弱い奴らばっかりなんですよ。暴れるって事はそれだけ強い。」

「そうなると妖気も二、三日位残ってるだろ?」

「へぇーそうなんですか。」

沖田はやっと納得したように頷く。

てか、こんな事も知らないって今までどうしていたんだ?

「今までどうしてたんだよ。」

「僕にもにゃんこみたいな妖怪の友達がいたんだけど...」

沖田はそこまで言うと悲しそうな顔をした。

「居なくなっちゃったんだ。」

僕と黒猫は黙り込むことしか出来なかった。

「にゃんこも神季君も黙っちゃってどうしたの?もちろん嘘に決まってるでしょ?」

プチッ

「良い度胸だな、沖田。」

刀に手をかける黒猫。

いつもの僕なら止めるけど...

「黒猫...僕も手伝うよ。」

殺意がわいたので応戦する。

「そんなことより急がないと?」

笑顔の沖田を見て、はぐかされた気がするのは気のせいか?