「……って言われてもね……」


会ったところで、双葉園に戻ってほしいっていう話なのは分かってる。


でも、あたしのせいであんな怖い思いをさせたんだから、ちゃんと話をしないと。


だからって、あたしが双葉園に戻るっていうのはまた別の話で……。


「……はぁ……」


どうしたらいいのか、そんなジレンマに悩まされながら、あたしはまたメール画面をそのまま閉じた。






「凌牙は?」


夕食の時間。


ダイニングテーブルに、あたしと旬しか座ってないのを見て、大翔が首を傾げる。