「っ…」「…」


梨華と梨湖はそれぞれ後ろに隠れる。


それを守ろうと全と一翔が前にでる。


「そんな警戒するなよ。お父さん悲しいぞ?」


浩輔の声に梨湖が答える。


「あんたなんか父親じゃない!!今すぐ出て行ってよ!!
警察に突き出さなかったことくらいはせいぜいラッキーって思いなさい!!」


「いつからそんな口の聞き方になったんだ…?」


「口なんて聞いたことない。
あんな女連れてきて私を外に出そうとしたり、
どうせお姉ちゃんがいなかったから私にしようとしたんでしょ!?」


梨湖は全の影に隠れて言う。


「まったく…。梨湖は黙っていたほうがいいね…。
梨華はいつもいつも可愛い悲鳴を聞かせてくれていたんだよ?」


浩輔はそう笑う。


「変態っ!!誰が悲鳴よ!!こんな体にさせたくせに!!」


梨華は一翔の前に出ていう。


「まだ見せて無いだろう…?すべて。」


「変態にはやっぱりムショに行ってもらわないといけねぇかな?」


今まで黙っていた一翔が口を開く。


「そろそろ…じゃないか?」


匡は時間を確認していう。


「あ?」


浩輔がドアの方を見るとパトカーが何台かいた。


「もともと呼んでたわけじゃないよ~☆」


「今読んだんだぜ?」


「読んだじゃなくて呼んだね。アクセント違うよ海。」


「うるせぇ浅緋!!」


「でも…いいの?暴走族が警察呼んで」


梨湖が全に聞く。


「俺たちはそんな集会してなからな。
あんまり目ぇつけられてねぇから大丈夫。」