「待てよ。」

山中くんは、私の腕を掴んだ。

「離して。」

「俺のこと..嫌いになった?」

「あんなことしといて..
あんたまだワタシに好かれてるとでも思ってんの?
冗談じゃない。
いいから、離せ。」

嘘。好きだよ。

でもね、決めたの。
私は山中くんにそう強くいい放ち、その場から走った。

―――――――――――泣きそうだった―

向かったのは教室。
そこにはやっぱり..

「おかえり。頑張ったね。千夏。」

と、優しく笑ってくれるなっちゃんがいて、

「なっぢゃぁあん」

「よしよし」

泣いて泣いて泣きまくった。

なっちゃんは、ずっとずっと私の頭を撫でてくれた。

「千夏。これからも、私がずっと隣にいてあげる‼だから、いつでも相談しておいで‼」

「ありがとー‼
なっちゃん大好き‼」

なっちゃんは、優しく笑ってくれた―――






何時間そうしていただろう。

なきおわり、なっちゃんにお礼を言って、家に帰った。














―――――――この後、あんなことがおこると知らずに―――――――――――――