さらに詳しく聞き出そうとしたココは、周りで少しのあいだ黙っていた天使達によって遮られる。


「まぁま、良いじゃないの。とりあえず試験をパスしたんだから」


「そうだよね〜〜!!
これからよろしくねっ!??」


「えっ……と、あっ!!アイカっ!」


喋り出した2人の天使の内の1人は、以前おじさんの課題で、大喧嘩を繰り広げるという、特異な体験を共にしたアイカだった。


「あぁ、私のことは覚えてんのね。そ、私は“生”の力で受かったアイカ。
きぃのことは覚えてないみたいね」


アイカが指し示したもう1人の天使に目線を動かす。