やっぱり七海さんが来るのはたまにで、その時の2人はべったりというわけでもないけど、あたしが見ている限り仲睦まじくて。


麗美さんと烈さんも相変わらずだし、和希があたしを気に入らないのも相変わらずだけど、大翔や旬が場を和ましてくれるから楽しい。


凌牙は、形がどうとか言っていた割にはどうする気もないらしく、本部にいてもあたしの隣に座ることもなければ、特別話を振ってくるでもない。


それでも、誰もがあたしが来るのを当たり前に思い、いつも揃うのが早いジャン高組に『お帰り』と言ってもらえるのが心地よかった。



決して、世間から認められる世界じゃないかもしれないけど。


あたしはあそこが自分の居場所なんだと、徐々に思い始めていた……。