「遊んでそうじゃない?」

こんな答えを返してしまった。

本当は、そんなこと思っていないのに。

知ってるもん。
案外まじめだってこと。

彼女がいるかどうかは知らないけど、軽く女の子に声をかけたりする人じゃない。

見たことがある。

駅で女子高生に囲まれて連絡先を聞かれていた。

真っ赤な顔で本気で困っている姿を見て、私の中での三鷹君の印象が変わった。


「遊んでるのかなぁ。そうかな~。ライバル多そうだよね。絶対もてるもん」

聡美は、三鷹君を好きになった。

でも・・・・・・
譲れないくらい、私も三鷹君のことが気になり始めていた。