寝顔を見ながら狼のことを考えていた。

狼の過去に何かあったのは分かってる。
女が関係してることもなんとなく分かる。

いつか…話してくれるときがくるといいな。
私を助けてくれた狼を私も助けたい。

私も自分の過去をちゃんと話せるといいな。

両親のことしかまだ話せてない…。

話せるときがきたらちゃんと話すからね。

狼の寝顔をみながら私はそう思っていた。


それから狼の寝顔をしばらくみていると…


狼『華、いつまで見てる?誘ってんのか?』


ニヤっとしながら言ってきた。


華『狼?!起きてたの?いつから?!』


狼『え…?!狼?!のとこから?』


華『最初からじゃん!!起きてたなら言ってよ!』


狼『悪い悪い。華が可愛くてな!』


そう言うと唇に軽くキスを落とした。