狼『まったく。あいつは…』


呆れた顔で言った。


狼『華』


華『ん…?』


狼『一人暮らしなんだろう?明日から俺の家で一緒に暮らすぞ。』


華『……………は?……え?いやいやいや、何でよ?』


狼『俺の話聞いてなかったのか?

手放す気はないと言ったはずだ。

華には俺のそばにいてもらう。』


手放す気はないってそういう意味?!

でも不思議と嫌だとは思わなかった。

この思いがなんなのか気づくのはまだ先の話。


狼『華、わかったな?』


華『ん、分かったよ。でも荷物とかは?』


狼『それは明日取り行くから心配すんな。』


華『ん、分かった。』


狼『もう遅いから寝ろ。疲れただろ?』


華『うん。おやすみ。』


狼『おやすみ。華。』


狼に頭を撫でられながら眠った。