……ああ…。


凌牙に会うの気まずいな。



もう、熱が収まっていればいいけど……。



あまりの疲労に睡魔が襲う。



『俺の女になれよ』


変なことを言うから、あたしはこの2日ロクに眠れてないし。


それが"措置"だなんて知らずにドキドキしてた自分に、笑いすら漏れる。



起きてなきゃ…という意識とは逆に、重い瞼が降りるのには、そう時間は掛からなかった。






「……さんっ…優月さんっ」



―――ハッ。


気づいたら、心地の良い振動は止まっていた。