教室へ入った瞬間、遠慮のないクラスメイト達に一気に囲まれた。


「優月っ!金曜日のアレ何っ!?」


「あれからどこ行ったのよ!」


「大翔さんと優月って付き合ってるの?」


「ねぇいつから!?」


「メール送ったんだけど見てくれた!?」


答える間もないくらいの質問攻め。


あたしはなんて答えていいかもわからず。


首を縦に振ったり横に振ったりと、曖昧な返事を繰り返す。



そんなクラスメイトの話を聞いた外野たちがまた大騒ぎして……。


その日学校が終わるころには、大翔はあたしの彼氏だということになっていた。