「...?鈴音、その足...」

すると鈴音はビクリと肩を動かす

「...ッ、後免!」

申し訳ないと思いながら俺は鈴音の着物の裾を思い切り捲し上げた。

「キャッ!」
鈴音は小さく悲鳴を上げる。

捲し上げられた着物からのぞかせた透き通った白い太もも。

「...!!」

「これは...」

「す、鈴音ちゃん、それは....あの時の傷...ではないよね」

白い太ももには青紫や赤色の花を滲ませたような"それ"、痛々しい幾つかの痣。

俺以外のみんなも驚きを隠せないようだ。

この美しい少女...鈴音にはいったい何が起こっていたんだ...?


【土方side 終】