ずっと見られてるなんて無理だー!


ていうか、氷野くんの時間がもったいないよ!!



「わかってるよ。 そんな顔まっかにしなくても」


「……っ!」



指摘されると、今さら顔にかああっと全身の熱が集まるような感じがする。


熱っ! 発熱してるよ、わたしの顔!



「りんごみたい。 かわい〜」


「か、からかわないでくださいー!」



手の甲を頬に当てて、なんとか冷まそうとしているわたし。


追い打ちをかけるように、「かわい〜」とゆるい一言。



ああ……もうダメだ。


氷野くんのせいでキュン死します……。



そんなピンチにあいながらも、氷野くんは勉強につき合ってくれて、楽しいゴールデンウィークになった。