『それ以上、オレに近づくなっ!!』



流川のでっかい声が響いたと思ったら、バタンっとドアを閉める音が聞こえて。



『ちょっと待ってよー!』


『やだっ、ナオちゃんったらカギ閉めちゃったわよ』


『うそ~~、出られないじゃないのよ~~』


『ここから出してー! ナオちゃーん!』



オネエたちの叫びを聞いて、ぶぶぶっと噴き出す麻紀。



「流川直人、脱出したみたい」


「うん。どんだけ触られたんだろ?」



お風呂で繰り広げられたであろう光景を想像してしまった私も、流川には悪いけどニヤニヤしてしまった。