「うわあっ!」


一気に目が覚めて飛び上がると、あたしがいたのはやっぱり凌牙の膝の上だった。


「……」


うるせえな、って感じの流し目が注がれる。



「あたし……」


どうしたんだっけ…。



視線を泳がしたあたしに、大翔が爆弾発言をした。


「優月ちゃん、凌牙にキスされて失神したんだよ。そのまま凌牙の膝にぶっ倒れたから、凌牙も動くに動けなくて」


「……っ」