いつ現れたっ!? どこから湧いて出たっ!?
 そんな視線を向ける俺の肩に、隼人先輩が腕を絡めた。
 あまりにも驚きすぎて、もはや俺の口から日本語など出てはこない。
「さ、すべて語って楽になってしまえ」
 まるで仙人のような笑みを浮かべた隼人先輩に便乗し、
「そうだよそうだよ、ヒミツは守るよ!」
 ハルはにっこりと天使のよう笑みを浮かべ、悪魔のような囁きを口にする。
 ここ一年で学んだ。こうなったらこのふたりからは逃れられない。
 俺は致し方なく落ち込んでいる理由を話すことにした。