まるで泥棒が入ったような後の部屋。


床にはあらゆる物が散乱していた。


本、ノート、服、下着までもが。



「ちょ…っと」


部屋の中央には……祐介(ユウスケ)の姿。


祐介は一つ年下で、奈央があたしに制裁を加えている間、見張り役をさせられている男。



「なに……してたの?」


声が震える。


「ロクなモンもってねえのな」


祐介は散らばったものを蹴り上げた。


「やめてよっ!」


舞い上がるノートや紙類に困惑して、声をあげた。