私が、ベッドのなかで怯えていると、
  ふわりと、布団を握りしめる手を何か
  が包み込んだ。

  「そう怯えるな。」

  重低音のその声は、どこか安心できて、
  知らず知らずのうちに、夢の世界へおち
  て行った。