ー*半刻前*ー

「実は……妖怪見えるのも、事情などもろもろ知ってるのは、さっき集まった人達だけなんです。」

沖田は眠そうにしながら言う。

「そういう訳何ですが……神季君はどうするんですか?」

「え?」

何が?

「目の事ですよ!」

そう言われてポカンとする僕。

「え~わからないんですか?にゃんこ説明………て、寝てる。」

黒猫は、猫の姿に戻っていた。

さらに、僕の膝の上で寝ていた。

そのやり取りを見てた、永倉さんが言う。

「神季さ~言ってたじゃん?自分で。」

「あ!」

すっかり忘れてた。

”この目を隠させて欲しい。”

「それの事何だけど!」

沖田さんが、悪戯っ子のような笑みを浮かべる。

なんか、嫌な予感……。

「にゃんこと神季君には、一芝居してもらいます♪」

『え………はぁ?』

黒猫とはもる。