女の子にはぶっきらぼうで無愛想な村星君だけど、彼は明るくて人気も信頼もあって、その上美形でスポーツ万能。


後藤田君や的場君や他の男子達とワイワイ楽しそうにしている姿は、見ていて眩しいものがある。


いつまでも昔のトラウマに捕らわれて七智と己園に心配かけている私とは大違いの村星君に、半分羨望の気持ちがあるのは否定出来ない。


「いつか私も、ああやって輝ける日が来るのかな………」


位置を直す為に一瞬だけ外したメガネのレンズに反射して、何とも情けない顔をした自分自身が映っていた。


「そんな日、来るワケないか……」