誕生日当日、お昼休みになると飛鳥ちゃんがやってきて、いつものメンバーが顔を揃えた。そこにサザナミくんと空太くんが混じり、なかなか大所帯でお弁当を食べ始める。
「今日は司来ねーの?」
 海斗くんに訊かれて首を傾げる。
「どうかな?」
「どうかなって……聞いてないの?」
 飛鳥ちゃんに訊かれてコクリと頷いた。
「ま、三年は校舎が違うし、そりゃそうか」
 佐野くんの言葉に、あぁそうか、と納得する。
「今言われるまで忘れていたのだけど、三年生って校舎が違うんだね?」
 口にするとみんなに呆れられた。
「だいたいにして、翠葉と藤宮司ってどうなってるの?」
「どうって……何が?」
「何がって……」
 桃華さんが言いよどむと、代わりに海斗くんが口を開いた。