ケータイ小説 野いちご

純情ラバーズ






「ワガママだけど、わたし高校だけは転校したくない」



手作りの友チョコ交換をして、期末テストも終わった3月の初旬。


八谷(はちや)高校、通称八高(はちこう)に入学してからもうすぐ1年が経つ。



こっちの生活にも慣れてきて、友達もたくさんいる八高から転校なんてしたくない。


ましてや海外なんて、ぜったいにいや。



「そりゃそうだよな……。 今までも散々転校してきたからな」



お父さんは真剣な顔でうなづく。


すると、お父さんの隣に座るお母さんが、落ち着いた声で言った。



「百華がひとり暮らしするっていうこともできるのよ」





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